骨粗鬆症について
【骨粗鬆症とは】
骨粗鬆症とは骨量が減り、強度が落ちることで骨折しやすくなる病気です。
原発性骨粗鬆症(閉経後骨粗鬆症、老人性骨粗鬆症、妊娠後骨粗鬆症など)と、他の病気から起こる続発性骨粗鬆症があります。続発性骨粗鬆症は基礎疾患の治療をすることが大事です。
【治療の目的】
骨粗鬆症では、ちょっとしたことで大腿骨頚部骨折や脊椎圧迫骨折を起こしやすくなります。これはつらいことです。骨折を予防し日常生活の質を保つことが治療の目的です。
【閉経後骨粗鬆症】
女性は閉経後、女性ホルモンの減少のために骨粗鬆症に大変なりやすいです。早期発見のために40歳以降の女性は数年に一度の骨量測定が望ましいとされています。
【骨粗鬆症の検査】
当院では積極的に骨量測定を行っています。また、血液や尿検査で骨代謝マーカーを測定し骨代謝状態(骨の減りやすさの目安)を評価して治療薬選択の目安にしています。骨粗鬆症のお薬を開始した場合、半年に一度骨量測定を行い効果判定をしています。必要に応じてお薬の見直しを行います。
最新の骨密度測定装置導入
DEXA法による骨密度測定装置を導入しています。
多くの大学病院や公立病院などで採用されている機種です。
スタンダードで正確な骨密度測定が行えます。
測定値の再現性が高く信頼性が高いので、骨密度測定器として優れています。また、X線量は低線量なので安心です。
測定部位は腰椎と大腿骨頚部を行います。
骨粗鬆症が心配な方はご来院ください。(八千代市骨そしょう症検診も行っております)
骨粗鬆症の予防と治療
【骨粗鬆症の治療】
(薬物治療)
1.ビスフォスフォネート薬
骨は新陳代謝をしています。少しずつ壊しながら(骨吸収)一方で新しく作っています。骨粗鬆症では骨を作るスピードより骨吸収のスピードが速くなるために骨量が減ります。この骨吸収を抑える薬です。飲み薬(起床時に毎日、週に1回または月に1回服用する薬と、1ヶ月に一度の注射の薬があります。)
2.SERM薬
閉経後女性の骨粗鬆症治療に使います。骨吸収を抑制します。カルシウム、ビタミンD製剤を併用します。
3.活性型ビタミンD3薬
カルシウムの腸からの吸収を助け骨を丈夫にするビタミンです。
4.PTH製剤
副甲状腺ホルモン(PTH)の皮下注射製剤(フォルテオ・・毎日自己注射。テリボン・・毎週1回当院で皮下注射または週に2回自己注射)。骨形成を促進します。最長2年間行います。
5.プラリア皮下注(デスノマブ)
半年に1回当院で皮下注射します。カルシウムとビタミンD、マグネシウムの合わさった飲み薬を併用します。特に期間の制限はありません。
6.イベニティ皮下注(抗スクレロスチンモノクローナル抗体)
1ヶ月に1回1年間(12回)当院で皮下注射します。骨吸収を抑制し骨形成を促進します。カルシウム、ビタミンD製剤を併用します。
7.その他
骨の材料となるカルシウム剤やビタミンK2、カルシトニン製剤など。
注射の薬は当院で導入できます。ご相談ください。
(薬物治療以外)
生活習慣として、カルシウム(1日800mg以上)・ビタミンD・Kの多い食品の摂取、ウォーキングなどの運動、日光浴などに心がけましょう。
【骨粗鬆症の予防】
若い時から必要量のカルシウムを摂取し十分運動することで骨量が増えます。中高年になっても食事、栄養摂取の適正化や運動習慣により骨量の減少を最小限にします。
また、過度のアルコール・カフェイン・食塩摂取や喫煙は骨折の危険因子となります。健康のためには禁煙と、ほどほどの飲酒が肝心です。
日光浴について・・カルシウムの吸収に欠かせないビタミンDは皮膚が日光を浴びることで作られます。直接日光を浴びる必要はなく、日陰で30分くらいで十分です。散歩や買い物などの外出で自然に日光浴ができます。
病気と治療について
住所
〒276-0027 千葉県八千代市村上1113-1 村上団地 1-47
TEL:047-483-4161
アクセス
京成電鉄 勝田台駅(または東葉高速鉄道 東葉勝田台駅)北口から「村上団地」行きバス乗車10分 村上団地第4バス停下車すぐそば。
村上南保育園のむかいです。クリニックの玄関および駐車場は村上南保育園側になります。
バス停から少し見えづらいのでお分かりにならない時はお電話下さい。
東葉高速鉄道 村上駅から徒歩の場合は15分程度です。
最寄駅
京成電鉄 勝田台、東洋高速鉄道 村上
駐車場
あり。クリニックの駐車場は村上南保育園側になります。当院と村上南保育園の間の路地にお入りください。突き当たりに当院および当院駐車場があります。
お気軽にお電話ください。
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